「15・45・90の法則」とは?テレワークブースで集中力を保つ!
人間が集中力を持続するには、15分・45分・90分の区切りで考えることが大切です。それが「15・45・90の法則」と呼ばれている考え方です。ここでは、「15・45・90の法則」の概要と活用法を紹介します。あわせて集中力が切れる原因やその対策についても述べますので、日常生活や仕事での集中力管理の参考にしてください。
「15・45・90の法則」とは
「15・45・90」という数字は、15分・45分・90分を表しています。これは人間の集中力の維持にかかわる時間です。何を行うにしても、集中力の維持は重要な課題になります。この数字とその意味を知り、集中力のコントロールに役立てましょう。
人体に備わる15・45・90分のリズム
15分は、人間が深い集中を持続させられる限界の時間だといわれています。何かをするには短い時間に感じられますが、深い集中が得られるため、電車で読書やちょっとした勉強を行うと効果的でしょう。45分は15分×3で、子どもが集中力を保てる時間です。90分は45分×2で、大人が集中していられる限界だといわれています。
15分を基準に考える
15分が3セットの45分、45分が2セットの90分と、集中力を保てる時間は、最も短く深い集中を得られる15分が基準となっています。45分といえば、だいたいの小学校では1時限分の授業時間として採用されています。放送枠が1時間のテレビ番組もCMを除外するとその45分程度になります。
90分といえば、サッカーの試合時間や大学の1コマの授業時間が当てはまります。学校の授業・テレビ視聴・スポーツと、程度の差はあるものの、いずれもある程度の集中力が要求される場面ですね。このように、身の回りでも集中力が必要な場面で「15・45・90」の区切りが使われていることがわかります。
集中力が続かなくなる原因と対策
「できるだけ長い時間集中し続けたい」と思っても、集中力は必ずどこかで途切れてしまいます。ここでは、集中力が続かなくなる原因と、どのような対策があるのかを紹介します。
集中できない原因1「環境」の問題
集中力は、ちょっとしたことが原因で途切れます。集中しているときに話しかけられた、あるいは直接話しかけられたわけではなくても、話し声や物音が聞こえたことで集中力が途切れた経験がある人も多いでしょう。
スマホなども集中力を乱す筆頭です。また、デスクの上が散らかっている、椅子の高さが自分に合わないといった、一見些細なことが集中力を乱す可能性もあります。
集中できない原因2体力の限界と体調不良
あまり認識されていないかもしれませんが、実は、集中するということはかなり体力を消耗する行為です。体力面の問題で集中が切れてしまうこともあります。寝不足や疲れ、体調不良などがあると、集中するだけの体力を確保するのが難しいため、なかなか集中できなくなります。
集中できない原因3心の不調
身体だけでなく、気持ちの面で調子が上がらない場合にも集中力が削がれやすくなります。気分が落ち込んだり悩んだりしていると、どうしても注意散漫になってしまいます。
また、やるべきことが多くタスクに追われているときには、焦りやプレッシャーを感じやすいものです。目の前のタスクに取り組んでいても、他のことが頭をよぎってしまい集中できなくなることも。
対策1環境の整備
まずは、集中できる環境作りが大切です。話しかけられることで集中力が途切れるなら、テレワークブースで作業を続けるのも1つの方法です。気が散らないように机上を整理整頓する、自分にフィットしたアイテムを使うといったことを心がけることも大切です。
とくに椅子などは、自分に合ったものや調節しやすいものを使うことで、体調管理にもつながります。どうしてもスマホを手に取ってしまう人は、なるべくスマホを手元から離しておくことをおすすめします。
対策2体調管理
常によいパフォーマンスを出すためには、体調を整えておかなければなりません。とくに睡眠はおろそかになりがちですが、休めるときにはしっかり休むことでいざというときの集中力を高められます。睡眠時間は可能な限りしっかり確保しましょう。
また、日頃から自分の体調に目を向け、少しの不調でも見逃さず、自分に合った方法でコンディションを整えることが大切です。
対策3休憩
仕事中の休憩も、集中力の管理には大切な要素です。ここで「15・45・90の法則」が重要になります。「15・45・90の法則」を意識して、定期的に短い休憩を取るのがよいでしょう。たとえば同じ45分の作業でも、続けて45分間作業するよりも15分ごとに短い休憩を入れたほうが、効率が上がるといわれています。
可能であれば、タイマーを駆使すると作業時間と集中力をうまくコントロールできます。座り続けたままでは血流が悪くなり、脳のパフォーマンスが低下するため、休憩時には立ち歩くのもおすすめです。眠気が強い場合などは、仮眠を取ることも必要です。
対策4タスクの整理
やることが多すぎると集中できない場合は、タスクの整理が有効です。まずは作業を見直し、本当にやるべきことだけを絞り込むことで今あるタスクを明確化します。
タスクを絞り込めたら、短い時間でこなせる大きさまでタスクを分割し、あれもこれもと手をつけず、1つ1つ仕事を片付けるように心がけます。マルチタスクを避け、シングルタスク化するのです。
このように、明確化・分割・シングルタスク化によって、タスク自体を集中しやすい形に変えることが大切です。
テレワークブースで集中できる環境を作ろう!
集中力維持・向上のためには、テレワークブースの活用をおすすめします。ここでは、テレワークブースを活用することによるメリットと、活用のためのポイントを紹介します。
テレワークブースを使うメリット
テレワークブースで作業するメリットは、「集中して作業している」ということが周囲から見ても明らかになる点です。集中しなければならない状況だとわかれば、必要性のあまり高くない理由で話しかけられることが減り、電話応対などで作業を中断することもありません。
また、ブースには防音機能が備わっているものもあるため、周囲の音で気が散りやすい人にはブースでの作業がおすすめです。ブースは基本的にフリーアドレスですので、自席のように机上が散らかることも防げます。
利用時間に注意!
テレワークブースに長時間こもりすぎないように注意しましょう。他の人に配慮して独占しないことも大切ですが、ここで今一度「15・45・90の法則」を思い出してください。「15・45・90の法則」では、集中を持続するには短時間の作業が推奨されていました。集中力のためにも、ブースでの作業は可能な限り90分以内とするのがよいでしょう。
集中力は永遠には続きません。無理をしても集中力や効率は下がる一方です。仕事の質を高めるには、集中力は必ず切れることを前提に、「15・45・90の法則」に基づいて作業時間や休息を管理することが大切です。「15・45・90の法則」とあわせてテレワークブースを活用することも、集中力の管理におすすめです。集中力の維持は自分の気持ちの問題ではないので、このようにメソッドや設備を活用することを考えましょう。